JavaScriptの基本文法の概要
JavaScriptは、Webページを動的にするためのプログラミング言語です。基本文法を理解することは、コードを書く上での第一歩です。
文の構造
JavaScriptでは、各命令を「文(ステートメント)」と呼びます。文は通常、セミコロン(;
)で終わります。
例:
console.log('Hello, World!');
上記のコードは、ブラウザのコンソールに「Hello, World!」を出力します。
空白とインデント
- 空白:JavaScriptは空白を無視します。ただし、読みやすさを向上させるために適切に使用しましょう。
- インデント:コードの階層構造を明確にするために、スペースやタブを使います。
例:
if (true) {
console.log('条件が真です');
}
ケースセンシティブ
JavaScriptは大文字と小文字を区別します。たとえば、myVariable
とmyvariable
は異なる名前とみなされます。
コメントの使い方
コメントはコードの説明を記述するために使用されます。実行時には無視されるので、メモや説明を追加するのに役立ちます。
シングルラインコメント
1行のみのコメントには、//
を使います。
例:
// これはシングルラインコメントです
console.log('Hello, World!');
マルチラインコメント
複数行のコメントには、/* */
を使います。
例:
/*
これは
複数行のコメントです
*/
console.log('Hello, World!');
コメントのベストプラクティス
- 必要な箇所に簡潔に書く。
- 複雑なロジックの説明に使う。
- 無駄に多用しない。
基本的な書き方
変数の宣言
JavaScriptでは、let
やconst
を使って変数を宣言します。
- let:値を変更可能な変数を作ります。
- const:値を変更不可の変数を作ります。
例:
let age = 25;
const name = '太郎';
console.log(age, name);
データ型
JavaScriptには以下の基本的なデータ型があります:
- 数値型(Number)
- 文字列型(String)
- 真偽値型(Boolean)
- 未定義型(Undefined)
- Null
- オブジェクト型(Object)
例:
let isStudent = true;
let grade = null;
let score;
console.log(isStudent, grade, score);
基本的な操作
以下に簡単な操作例を示します。
文字列の結合:
let firstName = '山田';
let lastName = '太郎';
console.log(firstName + ' ' + lastName);
条件分岐:
let score = 85;
if (score >= 80) {
console.log('合格です');
} else {
console.log('不合格です');
}
繰り返し:
for (let i = 0; i < 5; i++) {
console.log(i);
}
応用例
以下は、学んだ文法を使った簡単なプログラムです。
ボタンをクリックするとメッセージを表示
<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
<meta charset="UTF-8">
<meta name="viewport" content="width=device-width, initial-scale=1.0">
<title>JavaScriptの応用例</title>
</head>
<body>
<button id="myButton">クリックしてね</button>
<script>
document.getElementById('myButton').addEventListener('click', function() {
alert('ボタンがクリックされました!');
});
</script>
</body>
</html>
このコードをブラウザで実行すると、ボタンをクリックした際にアラートメッセージが表示されます。
まとめ
JavaScriptの基本文法を理解することで、コードを読み書きする基盤が整いました。次回は「データと制御構造」に進み、変数やデータ型について詳しく解説します。これを機に、ぜひ実際に手を動かしてみてください!
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